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 1980年代に専売塩に対抗するために生まれたコマーシャル用語です。語感の良さと宣伝で言葉として定着しました。特に定義はなく、各企業が商品宣伝用語として使っています。一般的なイメージとして使っているのは、苦汁分が多い、海水組成に近い、血液組成に近い、しっとりしている、昔風の塩、太陽の力で製塩、健康によい塩などをうたっていますが、宣伝に広く使われてどれでも自然塩を標榜するようになり、現在は湿った塩ということしか共通項がありません。今までは乾燥塩には自然塩という言葉は使っていないようです。
 化学的な精製処理をしていないという意味なら、精製塩、ゴミ処理場などの副産塩以外は自然塩といってよいでしょう。
 海水に近い組成を主張するとすれば、苦汁分の量は海水22%に対し、5%以下が大部分でありかけ離れています。苦汁分0.5%以下でも自然塩として販売しています。
 「最も自然に近い塩は何ですか」という質問を受けますが、自然塩というのは語感だけで内容を伴わない言葉だと理解した方がよいでしょう。
  NaCl MgCl2 MgSO4 KCl CaSO4 CaCl2 水分
海水 77.9 9.6 6.1 2.1 4.0 0  
99.0 0.2 0.3 0.1 0.3 0 4.2
94.6 1.3 2.1 0.5 1.6 0 9.4
97.9 1.6 0.1 0.1 0.1 0 6.0
並塩 99.4 0.3 0 0.3 0 0.1 1.6
組成は乾物基準表示、A、B、Cは自然塩を標榜する代表商品の例
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