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1. 盛り塩のやり方がわからないので教えて頂きたいのですが…
2. 盛り塩の故事来歴を教えてください。またいつ頃から始まったものですか。
 盛り塩についてお尋ねいただきましたが、一般的な答えでご参考になるでしょうか。

 最近は盛り塩をするのは多くは料理店です。塩花ともいいます。また地鎮祭での四隅の盛り塩、神事の盛り塩などがあります。古くは花柳界では必ず盛り塩をしたといわれます。

 料理店の盛り塩は、「客を呼ぶ」とされてきました。「清め塩」の意味も古くはあったのかもしれません。

 一般的には、玄関両側に盛り塩をします。そのまま地面に盛る場合が多いようですが、美しい容器、竹や檜の台座に盛る場合などがあります。通常は直径10〜20cmの容器か台座です。盛るのは直径5〜10cmで、なるたけ高く盛ります。高く盛るには水分が多くないと形良く盛れません。乾燥した塩なら10〜15%の水分を加えてかき混ぜて使って下さい。白い塩の方がきれいです。特にフレーク塩がきれいです。

 盛り塩の習慣は中国の故事で晋時代(1300年前)に王様が後宮を廻ったとき、家の前に塩を撒いて牛車を引き寄せたとされますが、原書とされる「晋書、胡貴賓傳」に戸口に竹の葉をさし、塩汁を地に撒いて帝の車お引き寄せたとか と書かれています。話がおもしろいので後にいろいろ脚色されたようです。現代中国でこのような習慣があるかどうか分かりませんが中国の料理店で見かけたことがありません。

 恐らく神事で用いられる「清めの盛り塩」の習慣と一緒になって、日本の習慣になったのではないでしょうか。

 歴史的にいつ頃から始まったかは寡聞にして知りません。
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