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2002年に塩の販売は自由化されましたがそのことで実際に起きた怖い問題がありますか。又はこれから起こりそうな問題がありますか。又その場合の対策や消費者の心構えとして必要なことを教えてください。
1. 家庭用塩では
塩は基本的に安全な食品です。自由化後も家庭では健康上怖いような問題は起きていません。誤った表示がある、消費者が誤認する表示があるなどの問題は、公正競争規約作成の作業が進んでいますが、これは健康上のルール作りではありません。家庭で使う塩の量が少なく、塩摂取量の内数%に過ぎませんからさほど問題はないと考えていいと思います。。若干の泥や石が入っていても病気の問題に直結しないでしょう。塩の中で細菌は繁殖しにくいからです。変敗や汚染が顕著な他の食品と違うところです。しかし、家庭用の小物の塩の安全性の基準がなく、消費者のあくまで自己責任というのは行政として考えなければならない時代に来ているのではないかと思います。取り敢えずは、今どうにもならない問題に頭を痛めると禿げてしまうかもしれないから、あまり心配しないで消費者の判断で食卓をいろいろな塩で楽しむのがいいのではないでしょうか。
塩の安全性についての規格基準も検査もないという日本の状態は安全面で心配だということがしばしばいわれてやはり心配と考える方は、家庭で安全な塩を見分ける方法として次の方法を推奨します。
1. 白い塩を選ぶ。色つきや斑点のあるものは異物の証拠で安全性は保証できません。
2. 煮つめた塩を選ぶ。天日塩や岩塩は汚れをそのまま持ち込みます。炊いて作った塩が安全。
3. 国内で作った塩を選ぶ。安全技術は日本が一番。従業員の関心も高い。消費者や保健所の目がある。
4. 健康、自然などのイメージ用語に踊らされない。そのような根拠のない宣伝用語がある塩はやばい塩だと思うのが当然のこと。
5. 最も安全な塩は、安全検査が確立している塩事業センターの食塩を選ぶこと。
2. ちょっと心配なこと
食べる塩の95%以上が、醤油、味噌、ソースなどの調味料、塩肴、たらこなどの水産物塩蔵品、ラーメンなどのレトルト食品、漬物など塩以外の加工食品として口に入ります。このような食品加工でどのような塩が使われているか消費者には判別できません。しかし、一部の食品業者は安い塩を求めて天日塩を使用しているところが増加傾向にあります。アメリカ、韓国などは食品加工用に天日塩を使わないように指導しており、中国ですら天日塩を使わないように指導しているという話が聞こえてくる中で、日本では海水汚染や細菌、泥などをそのまま持ち込む天日塩が安全規格も検査も行われないまま食品加工に使われているのが現状です。国内産の食用塩には食用塩安全衛生ガイドラインがあり検査も厳密にされていますが、醤油、水産加工、漬物など一部の食品加工では価格の魅力に勝てないで天日塩に走っているようです。ただ、天日塩は安全性の保証はないものの、健康上直ちに危ないというわけではありません。
対応といっても消費者には分からないし対応のしようがありません。毎日摂らなければ生きていけない塩だからこそ、調味料原料には安全な食品を指向するように消費者の声で警鐘を鳴らすべきでしょう。
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