トップページへ 塩の情報室 目次
質問と回答 質問と回答
質問一覧

塩は不要か

自然塩は禁止

塩は安全か

安い塩は不安

塩が溶けた

塩味の差は何か

昔の回答の記録

盛り塩

中国天然塩

膜濃縮の仕組み

造粒塩

塩の吸湿

海域による塩の味の差

塩の色

熊本の塩田

おいしい焼肉用の塩

塩の記念日の由来

水道水減菌処理用
塩中の臭素


臭素を減らす方法

製塩はいつ頃から
始まったのか


塩の表示に関する指針

クロアチアの塩田

漫画「焼きたてジャパン」の塩
人体では塩は1日1gか2gのごく少量とればよく、塩を減らすことで高血圧を防止し健康になるから、日本人のためには塩は生産する必要も販売する必要もない。という意見があると聞きますが、これは科学的にも正しい考えでしょうか。

私はこのような暴論を聞いたことはありませんが、1日2g以下の塩の食事(塩分が全くないように感じます)で生活してみてください。全く食欲がなくなり、食事においしいという感覚がなくなります。塩分がない食事は食習慣の破壊だけでなく食そのものを破壊し、人間として生きることを否定します。寿命の長さコンクールに出場するモルモットではありません。人間はどこに生きようと、どんな人種であろうと、楽しくおいしい食事ができることがすべての基本です。

 日本の塩産業はなくてもよいという考えは、輸入すればよいという考えなのでしょうか。確かに日本の地理条件は塩生産に適していません。そのために古来大変苦労して塩作りをしてきました。生きていくために必要なものは、できる限り自らの手で作っていく努力が必要です。人間が生きていく上で欠かせない塩を他国にゆだねることは、世界の人々が欲望に支配されず、善意の固まりになって日本人を助けてくれるという空想が実現して、国家間の格差も武力もない空想社会でも成立しない限り避けねばなりません。日本の塩生産者は今後も苦労して塩の生産を続けるでしょう。
back next
up