私はこのような暴論を聞いたことはありませんが、1日2g以下の塩の食事(塩分が全くないように感じます)で生活してみてください。全く食欲がなくなり、食事においしいという感覚がなくなります。塩分がない食事は食習慣の破壊だけでなく食そのものを破壊し、人間として生きることを否定します。寿命の長さコンクールに出場するモルモットではありません。人間はどこに生きようと、どんな人種であろうと、楽しくおいしい食事ができることがすべての基本です。
日本の塩産業はなくてもよいという考えは、輸入すればよいという考えなのでしょうか。確かに日本の地理条件は塩生産に適していません。そのために古来大変苦労して塩作りをしてきました。生きていくために必要なものは、できる限り自らの手で作っていく努力が必要です。人間が生きていく上で欠かせない塩を他国にゆだねることは、世界の人々が欲望に支配されず、善意の固まりになって日本人を助けてくれるという空想が実現して、国家間の格差も武力もない空想社会でも成立しない限り避けねばなりません。日本の塩生産者は今後も苦労して塩の生産を続けるでしょう。 |