質問一覧
塩は不要か
自然塩は禁止
塩は安全か
安い塩は不安
塩が溶けた
塩味の差は何か
昔の回答の記録
盛り塩
中国天然塩
膜濃縮の仕組み
造粒塩
塩の吸湿
海域による塩の味の差
塩の色
熊本の塩田
おいしい焼肉用の塩
塩の記念日の由来
水道水減菌処理用
塩中の臭素
臭素を減らす方法
製塩はいつ頃から
始まったのか
塩の表示に関する指針
クロアチアの塩田
漫画「焼きたてジャパン」の塩
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膜濃縮で作られた塩は蒸発で作られた塩より臭素が一般に増加します。臭素は塩素より塩分濃縮膜を通過しやすいのです。しかし、臭素の大部分は塩には入らず大部分が苦汁に入ります。市販の塩には塩の固結防止のため少し苦汁を残して結晶表面を苦汁が覆っている状態で出荷しますから苦汁を洗浄除去すれば臭素は大幅に減少します。しかしこの場合も結晶構造内部に入った臭素はとれません。結晶構造内部の臭素まで減らすとすれば、溶解再煎ごうする。高温缶結晶で臭素が入りにくいことを利用する。などの方法があります。結晶構造内に入る臭素量は母液中の臭素量に支配されますが、精製塩のように天日塩を溶解再煎ごうをする場合は母液中の臭素がほとんどない状態ですから大きく減少します。おおよその目安として、溶解再煎ごうで0.008%、洗浄や温度条件などだけでは0.02%、位までの減少でしょう。結晶表面ににがり成分がないため固結はしやすくなるし、実用上の問題とすれば特別な操作になり、特注品になるなどの問題があるからロットがよほどまとまらなければ価格も高くなると想像されます。 |
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